kijifuのブログ

なんやかんやのアレ

ぐるぐるぐるぐるどっか〜ん!!!!

月曜日に、告別式があった。

朝一で嫁が娘を両親に預けて、駆けつけてくれた。姉は俺よりも、嫁や娘をとても愛してくれていたので、喜んだに違いない。本当は娘にも会いたかったよね。ごめんよ。

そしてまさかの台風も駆けつけた。

急に死んじゃって、みんなをバタバタさせ、あげくの果てには台風を呼ぶという暴挙。

嵐を呼ぶ女でした。笑





参列してくれた方とみんなで食事をとりながら、姉の思い出話。ここぞとばかりに奴隷時代の幼少期を話してやった。へっ。

みんなひとりひとりに故人との思い出があり、ひとりひとりの故人に対する印象がある。自分はひとりしかないけど、人からみた自分の印象はひとつじゃない。でもどの思い出もなんとなく、姉らしいなーって思った。

『自分らしい』っていうのは、自分で決める事じゃないんやなあ。





棺桶に花や思い出の品を入れ、飾っていく、訃報を聞いて駆けつけた時よりも、化粧をしてもらい、とてもキレイだった。

覚悟はできていたつもりだったし、何回も姉の前で泣いたし、もう大丈夫と思ってたけど、やっぱりあかんね。あんなにキレイにされて、花も飾られて、いよいよ棺桶を閉められる時、涙が止まらなくなった。火葬場に向かうバスなんかなーんにも考えられへんかった。





甥っ子たちがさ、火葬場で、火葬される時に初めてすごく泣いた。今までよく分かってなかった部分もあったけど、もう本当に会えへんと初めて分かったのか、ずっと姉を呼んで泣いていた。ものすごくキツかった。あれはあかんね。





人は死んだら終わり。そして、骨になるのは1時間ちょい。どんなに頑張って働いても、我慢しても、残業しても、苦しんでも、死んだら終わりで、1時間ちょいで骨になる。

だから働くのは意味がないとか、嫌な仕事なんかやめろとか、そういう事を言ってるんじゃない。本当に、死んだら終わりで、1時間ちょいで骨になるんよ。これしつこい?笑

でも何も遺らないわけではない。その人が遺したものは、形として、思い出として、全部全部、いつまでも遺っていく。





仕事が楽しくてしかたがない。将来、教科書に載るような仕事をしている。仕事が好きすぎて好んで残業している。そんな人はさておき。

やりたくもない仕事をしていてそのまま死んじゃって、何が遺る?『あいつはいつも仕事の愚痴を言っていた』そんな記憶ばかりだろう。

何時間も、何十時間も残業をさせられて死んじゃって、何が遺る?『あの人はいつも仕事だった』『父(母)は仕事ばかりで、いつも家にいなかった』そんな記憶ばかりだろう。





終わり方は決していいものではなかったかもしれないが、私にとっては姉は、尊敬する義兄、甥っ子たち、鉄板ネタになる幼少期の奴隷時代と、数えきれないほどの物を遺していった。会食でもみんな話しきれないほどの思い出を語り、どれもが時に笑え、時にジーンとくる、とてもステキな思い出だった。姉が生きた軌跡はしっかり遺っていた。





納骨が済み、後片付け等も手伝っていきたかったが、あまり娘を預けっぱなしだときっと姉が怒るので、甥っ子達に後ろ髪を引かれながらも、急いで嫁と新幹線に飛び乗る。

新大阪に着き、嫁の実家近くの駅まで娘を迎えに行く。4日も会えないのは、本当に辛かった。単身赴任とか絶対に俺は無理や。

4日ぶりの娘は、天使だった。本当にもう、天使だった。マジ天使。いと天使。

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天使でしょう?背中見てみなさいよ。うっすら羽根が生えているでしょう?羽ばたいているでしょう?見えませんか?あなた達の心が汚れているのです。





そして今日、火曜日はもともと嫁の用事で有休を取っていたので、娘と2人でお留守番しながら、昼寝の合間にぽちぽちとブログを打っているわけです。

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かわいいでしょう?天使でしょう?羽根が

以下省略。






まあ途中であんな偉そうな事を言ったわたくしではございますが、自分もずっと仕事を辞めるべきかモヤモヤしていまして。

今の仕事の方が、確実に家族との時間は取りやすいわけです。有休も融通が利くのです。

でも最近、やりたいことができまして。といっても、ここ2年ほどぼやっと考えていたことが、ようやく鮮明に決まってきたわけですけど。そうするとね、確実に家族との時間は無くなります。やりたいこと、やれること、やらなきゃいけないこと。難しいね。





自分はこの子に、嫁に、みんなに、何が遺せるんやろう。いつか自分が死んで、骨になったとき、まわりには何が遺ってるんやろう。

このお二方のトゥウィートが、今日の自分の中でぐるぐるぐるぐるしております。