ササラモサラ。
いやー、どこもかしこも自粛だね。自粛自粛。やんなっちゃうねー。この自粛ムードの世の中の方が人は死ぬと思うのよ。健康ならば出かけなさい。好きな人と好きなお店に行きなさい。でも出かけるのがこわいのも否定はしないよ。見えないものはこわいからね。じゃあせめて正しい知識を持って、人を攻撃しないようにね。そして家にいるあいだにぜひアマプラやネトフリでこれを観なさい。
どんっ!!「仁義なき戦い」全5シリーズ!!ほんとは前置きなんてどうでもいいの!これの話がしたかったの!
「仁義なき戦い」
この映画は菅原文太演じる広能昌三が、山守組長やそのまわりの人たちに振り回されててんやわんやするドタバタコメディ、ホームドラマです。ウソですヤクザ映画です。でもあながちウソでもないです。年明けから観だしてね。見事にハマりました。なんで今まで観なかったの?バカなの?カバチタレてたの?
この映画の何が良いってね、なんだかカッコつけるってのがちょっとダサいような、恥ずかしいような今の時代とはまるで正反対で、ギラギラした頭の悪い男たちがいつも、いかにカッコつけるかを考えているわけですよ。時には自分を親と慕う組長のために、盃を交わした兄弟のために、ミス広島を抱くために、己が男になるために。女性に弱音を吐いたり、ビビりすぎて小便をもらしたりしながらも必死にカッコつけようとするわけです。でもね、だからといって金持ちになったりモテたりするわけでもないの。すぐ死んじゃうの。しかも道端で。いきなり。あっさりと。本当にばかばかしいよねー。
じゃあそもそも男はなぜ、カッコをつけるのでしょう?それは千葉真一演じる大友勝利が劇中でこう語っているのです。
「わしらうまいもん食ってよ、マブいスケ抱くために生まれて来とるんじゃないの。」
そうなんだよ!どんな時代になったって結局俺たちは、うまいもんを食って、マブいスケを抱くために生まれてきたんだよ!人間だって所詮は動物よ!食う、寝る、やる。しかないでしょう!でもそれだけじゃないんです!
大友親分、その後のセリフはこう続くんです。
「それも銭がなけりゃ何も出来やせんので。ほうじゃけん、銭に体張ろういうんが、どこが悪いの!?」
たまらんぜ…
結局ね、やりたいこと(うまいもん食う、マブいスケを抱く)をやるためには、やらなければいけないこと(銭を稼ぐ)をやらなきゃいけないわけですよ。
でもよ、それでもよ、だせえ仕事して、納得いかないことで頭を下げて、果たしてそれで食うメシはうまいのか?果たしてそんな人間がマブいスケを抱くことはできるのか?
無理でしょう!じゃあせめてよ、せめていつ死んでもいいように、たとえ今日ハジキで撃たれようとドスで刺されようと、サツにチンコロされようと、銭に体張って、カッコつけて生きるべきでしょうよ!!
のう、おやじさん!!
いいですか。
今すぐに仁義なき戦いを観なさい。
そして男とは、カッコつけるとはなんなのかを知りなさい。
「こんなもここらで男にならんと、もう舞台は回ってこんど!!」